海外のED治療薬④ ~ヘレバ~ 2013.2.20
こんにちは、
渋谷駅前クリニック事務長の二階堂です。
海外のED治療薬シリーズ、今回はブラジルで認可されている新薬を紹介します。
ヘレバ【Helleva】
ブラジルの製薬会社 Cristalia Pharmaceuticals から2006年に発売されました。
こちらの有効成分は炭酸ロデナフィルで、80mgの錠剤が販売されています。
バイアグラ、レビトラ、シアリスなどと同じPDE5阻害薬になりますので、血管を拡張して海綿体への血流を良くするという基本的な作用は他のED治療薬と同様です。
この炭酸ロデナフィルはダイマー(二量体)と呼ばれる、分子が二つ繋がった構造になっており、これが体内で二つのロデナフィルに分解されて作用するという特徴があります。
これによって他のED治療薬よりも有効性が高いという報告もあります。
現在はアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)で認可の申請中ですが、世界的にはまだまだ知名度が低いためか、インターネットでもこの薬に関する情報は少ないようです。
日本においても未認可の薬ですので、当院でも取扱いはしておりません。
話が逸れますが、ブラジルとED治療薬といえば、ある象徴的な人物がいます。
その人物とは・・・
そう、サッカーの王様、ペレです。
今から10年ほど前、バイアグラが発売された当初に、ファイザー社の広告に出ていたのがペレでした。
テレビCMも随分流れていましたので、ご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それまでEDには「誰にも相談できない悩み」というイメージもありましたが、
「男性に共通の悩みであり、医師に相談するべき」という前向きなメッセージを語ることで、バイアグラの普及に大きく貢献していたのではないかと思います。
EDという言葉が一般的になってきたのもちょうどその頃からでしょうか。
当時はバイアグラしかなかったものが、あれから10数年でED治療薬の種類も増え、今後はジェネリックが数多く登場してくると予想されます。
当サイトでも、ED治療薬の今後の動向については随時お伝えしていきたいと思います。